60周年事業報告


60周年記念事業テーマ

~ひたすらに~

hitasurani
揮毫
岩手県神道青年会会長荒木道明
kantoushi
巻頭詩
60周年実行委員長山下明
 
荒木道明img_aisatsu
 
創立六十周年記念事業相談役・第二十四代会長 荒木道明
  岩手県神道青年会が、昭和二十四年三月に創立されてより六十周年という記念すべき年を迎えることが出来ましたこと、会員一同心よりうれしく思いますとともに、身の引き締まる思いであります。
 ご承知の通り六十年前、我が国は敗戦による占領により、美しい心・教育をはじめとする国民思想は崩壊の兆しを見せ、長い歴史と伝統をもつ国家として、存続の危機に立たされました。そのような状況の下、国を憂い奉仕の念を奮い起こし、国家の再興そして、斯界の発展という熱い使命感を抱き、全国の組織に先がけて当会が創立されました。
 以来、斯界の尖兵として、時局に素早く対応し元号法制化の実現をはじめ数々の国民運動を展開し、また会員同士相互の研鑽に努め、内外に優れた人材を輩出し、常に我が国を先頭で牽引していく若き神社人として活躍されてきました。そして本年、岩手県神道青年会は六十周年を迎えることが出来たと先輩諸兄に深く感謝申し上げます。
 さて、我が国を取り巻く情勢は、先の見えない世界規模の経済不安や、地球温暖化また、歴史認識の相違による隣国からの度重なる内政干渉そして拉致問題など、非常に許しがたい状況にあります。国内に目を向ければ、政治・経済の不安定はもとより、毎日のように報道される耳を疑うような凶悪な事件をはじめ、詐欺や偽装。特にここ数年の世情の変化は、目に余るものがあると感じているのは、私たちだけではないと存じます。
 このような不安ばかりが先行し、暗くそして重くなりつつある世の中にあるからこそ、我々は青年神職として、歴史と伝統を重んじる美しい日本人の心と自信を取り戻すために、先輩が熱い情熱を注いだ創立の精神を、もう一度奮い起こし、活動を展開しなければなりません。若いこころと熱い情熱、そしてその行動力を発揮し、斯界の尖兵としての役割を果たしていこうと思っております。
 二年前より記念事業実行委員会を立ち上げ、「ひたすらに」をテーマに掲げ、記念事業を行ってきました。六十年の歩みを振り返り、どのような情勢の中で、先輩方はどのような活動を行ってきたのかを理解して、ただひたすらに、青年らしさ、岩手らしさを追求しこれからも精力的に活動していきたいと思っております。 六十周年を迎えるにあたり、先輩諸兄をはじめ御協力を戴きました方々に御礼を申し上げますと共に、今後も御指導、御鞭撻を賜りますようお願いいたします。
 
 
山下 明
img_aisatsu2
 
岩手県神道青年会創立六十周年記念事業実行委員長 山下 明
拝啓 皆様方におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、おかげさまをもちまして当会は平成二十一年三月二十日に創立六十周年を迎えることと相なりました。これもひとえに皆様方のご高配、ご支援の賜物と深く感謝しております。
 振り返りますれば、昭和二十四年三月二十日、奥州市水沢区の日高神社に於いて当会が誕生致しました。
 結成当初の我が国の情勢は、占領軍による3R、5D、3S政策により、精神文化存続の危機を迎えました。 3Rは基本原則、5Dは重点的施策、3Sは補助政策と言われ、日本の将来を混迷させる政策でありました。
 3Rの一つ目は復讐。二つ目は改組。日本の従来の組織を抜本的に組み替えること。三つ目は復活。改革したうえで独立させるということです。5Dの一つ目は 武装解除。二つ目は軍国主義の排除。三つ目は工業生産力の破壊。軍国主義を支えた産業工業力を打ち壊すというもの。四つ目は中心勢力の解体。 財閥や内務省は壊され、警察も国家警察と地方警察に分解されました。五つ目は民主化。日本の歴史的・民族的な思想や教育を排除し、アメリカ的に民主化する。新憲法を制定して天皇陛下を象徴にし、ご皇室、国家と緊密な関係にあった神道を国家から切り離す。国旗の掲揚を禁止する。教育勅語を廃止する。更に、以上の5D政策を円滑に行わしめる補助政策として3S政策を執りました。一つ目は性の解放。二つ目はスクリーン。つまり 映画・テレビ等を活用する。音楽もこれに含まれます。三つ目がスポーツの奨励。これらを楽しませることによって、大衆を愚民化しようとしたのです。政治など難しいことには無関心を装うようになったのは、まさに占領政策の効果です。
 そのような厳しい時代背景の中、先輩諸賢は民俗精神の基盤たる神社信仰の本義に徹し、国家再興の為に運動を展開しようと決意したのです。
 結成から六十年、平成二十一年は天皇陛下御即位二十年、天皇皇后両陛下御結婚五十年をお迎えになられる佳節を心よりお祝い申し上げるとともに、岩手県神道青年会創立六十周年記念事業に取り組んでおります。結成当初に熱い想いで運動を展開してこられた先輩諸賢に思いをいたし、今の時代を認識し、志をもって邁進するものであります。
 創立六十周年記念事業として、霊峰早池峰山においての禊と登拝、記念式典の実施、記念誌の刊行、岩手県内神社約八百社を紹介するホームページの作成、皇居・靖国神社・防衛省への旅行勉強会、時局に対する座談会などを行います。事業を通し、道義国家再興への切り口を考え、現在国民が毒されている価値観(拝金主義、誤った歴史認識、道徳心、自分さえ良ければそれでいいなど)を変え得るような活動を展開するべく、次代を担う我々青年神職が一致団結し、ひたすらに取り組んで参りたいと存じます。
 創立六十周年を迎えるにあたり、日頃より当会に物心両面のご協力を賜っております皆様方に心より厚く感謝御礼申し上げます。今後ともご指導賜りますようお願い申し上げます。

 

 

事業一覧

 

神道行法禊練成会
平成20年8月5日~6日 於早池峯神社


【平成20年8月18日付神社新報より抜粋】

『今年度が創立六十周年の節目にあたる県神道青年会(荒木道明会長)は八月五・六の両日、記念事業の一環として「神道行法禊練成会」を開催し、同会会員約三十人が参加した。 
 この催しは、六十周年を迎へて新たな第一歩を記すにあたり、山岳信仰の中心として古くから崇敬を集める地元・早池峰の地で、「再生」「生まれ変はり」を期して禊をおこなふとともに、早池峰の歴史や文化を学び、青年神職としての使命と役割を改めて考へることを趣旨として開催された。
 五日午後二時から、花巻市の早池峯神社(山陰幸三宮司)で開講式があり、荒木会長と記念事業実行委員会の山下明委員長が挨拶。来賓として出席した県神社庁の西舘勲庁長らが祝辞を述べた。
  引き続き、早池峰山を源流とする同神社近くの岳川に移動。地元の人々などが興味深げに見守るなか、県神社庁練成行事道彦を務める荒木会長の先導で鳥船行事をおこなひ、川に入って心身を祓ひ清めた。
 禊練成の後は同神社に戻り、早池峰山の歴史や信仰などについて研修。早池峰山の自然や文化の継承に向けて各種活動を展開してゐる地元NPO法人「早池峰の里元気クラブ」の村田英作氏が「早池峰山の歴史と自然」と題し、また山陰宮司「早池峰の信仰」と題し、それぞれ講義をおこなった。
 さらに、国の重要無形民俗文化財に指定され、このほどユネスコ「無形文化遺産」への第一回提案候補にも決まった「早池峯岳神楽」の鑑賞もおこなはれた。
 翌六日は午前四時に起床し、村田氏の案内で早池峰山に登拝。約二時間半かけて山頂に到着し、早池峯神社奥宮に参拝した。』
misogi1 misogi2 tozan1 tozan2
 


 

座談会「青年会の活動を検証する~時局問題を中心に~」
平成20年11月19日 於花巻温泉千秋閣

zadankai
 平成20年11月19日、花巻温泉千秋閣で座談会が開催された。
 創立60周年を迎えるにあたり、これまでの活動を振り返り、これからの青年会の方向性を見出すのが狙い。
 テーマは下記の通り。

1、神宮式年遷宮
 「神宮式年遷宮に対する啓発活動について」
2、青年会の活動
 「より実りある活動を目指して」~県神道青年会の年間行事について~
 


 

岩手県神道青年会創立60周年記念奉告祭
平成21年3月16日 於岩手県神社庁2階神殿


 平成21年3月16日、岩手県神社庁2階神殿で、奉告祭が執り行われた。
 斎主三上貴敬副会長を始め、4名にて奉仕。次第は以下の通り。

修祓
一拝
献饌
祝詞奏上
玉串拝礼
神道青年会 
会長 荒木 道明
創立60周年記念事業実行委員長
 山下 明
岩手県神社庁 
庁長 西舘 勲 様
岩手県神社総代連合会
会長 菊田 寔 様
撤饌
一拝
houkokusai houkokusai2
 


 

岩手県神道青年会創立60周年記念式典並同祝賀会
平成21年3月16日 於盛岡八幡宮参集殿


 平成21年3月16日、盛岡八幡宮参集殿で、記念式典並びに祝賀会が催行された。次第は以下の通り。

記念式典
開会の辞
神宮遙拝
国家斉唱
敬神生活の綱領唱和
式辞
岩手県神道青年会 
会長 荒木 道明
記念事業報告
創立60周年記念事業実行委員長
 山下 明
来賓祝辞
岩手県神社庁
庁長 西舘 勲 様
神道青年全国協議会
会長 久富 真人 様
代理 副会長 永井 武義 様
来賓紹介
祝電披露
神道青年の歌
聖寿万歳
岩手県神道青年会
顧問 瀬川 一郎
閉会の辞
kinenshikiten kinenshikiten2
 
記念祝賀会
会長挨拶
岩手県神道青年会 
会長 荒木 道明
祝辞
東北6県神道青年協議会
会長 中居一元様
神道青年全国協議会
監事 春木 秀紀 様
乾杯
岩手県神社庁副庁長、 
 
岩手県神道青年会
第14代会長 小原明 様
祝宴(地酒コーナーの紹介)
清輿 ~鳳翔猿舞会~ 披露
美わしき山河
手締め
創立60周年記念事業実行委員長
 山下 明
閉宴
syukugakai
 


 

創立60周年記念誌発刊

 

kinenshi11

 
 

 

 

 

Comments are closed.