会長挨拶


令和四年度定時総会を納めて

第31代会長 谷 藤 大 典

畏くも天皇陛下におかせられましては、今月一日をもって御即位より四年の佳節をお迎え遊ばされましたこと大慶至極に存じ上げます。また、神宮におかれましては諸祭恙なく執り行われておりますこと慶賀に存じ上げます。

常日頃より、岩手県神社庁様をはじめ県内各神社宮司様、先輩諸兄姉並びに関係各位におかれましては、当会の活動に対しまして格別の御指導・御支援を賜っておりますこと、衷心より篤く御礼申し上げます。

さて令和三年度を顧みますと、昨年五月の定時総会をもって藤原大修前会長より会長の大役を引き継いでから今日に至るまで、常に新型感染症を意識した会の運営・活動をした一年でありました。感染者等の状況に配慮しつつ、ほぼ一年をかけて県内各支部を巡回し、新役員就任の御挨拶と各支部の神社をめぐる現状や当会に対する要望等、𠮟咤激励のお言葉を賜りました。平成二十二年にはじまり、十回を数える「親子禊練成会」は残念ながら開催を見合わせましたが、新たに県内公立中学校において「平安装束着装体験」の講座を受け持つ機会をえて、青少年教化へとつながる活動を行うことが出来ました。また時局対策活動として第四十九回衆議院議員選挙において、神政連岩手県本部青年隊として推薦候補者支援活動に取り組みました。中でも我々と同世代の藤原崇さんとは、公示日の前から打ち合わせを重ね、御本人・事務所関係者と一体となって活動し、結果として小選挙区での当選に繋げることが出来ました。これはこの十年の先輩諸賢の青年隊活動が稔った大きな結果でもあり、大変感慨深い思いであります。

そして新たな令和四年度でありますが、残念ながら新型感染症への配慮は依然続き、思った通りの活動は難しいものとなるでしょう。しかしながら、悠久の歴史を有する神社神道も、何一つ変わることなく現代まで歩んできたわけでは決してありません。その時代ごとに如何にして不変の部分を守り、そのためにどこを変えるのかという先輩神道人をはじめ日本人の叡智の上に今日成り立っているのであります。そのことに今一度思いを致し引き続き、会員各々研鑚を積み、常に課題・問題に対し当事者意識をもち、愚直に青年神職「尖兵」としての在り方と向き合って参りたいと思います。

(令和4年5月)

 

Comments are closed.