8月12日、遠野市の遠野郷八幡宮(多田頼申宮司)で親子禊練成会を開催し、児童・保護者50名を含む約70名が参加した。
この練成会は、子供たちが神社に触れ合う機会を提供し、今後の青少年育成環境の充実と教化活動の実践に資することを目的に開催。今年で7回目を数える。
午前9時45分、遠野郷八幡宮の多田頼申宮司を来賓に迎え参集殿にて開講式を執り行った後、拝殿に移動し正式参拝。修祓に続き菅原会長と児童代表が玉串を奉って拝礼した。
その後参集殿に移動し、多田常任委員と小保内副会長が「遠野物語の教訓」「ご先祖さまも神様」と題してそれぞれ講義。多田常任委員は遠野物語を、同物語に登場する河童に扮し紹介しつつ、遠野三山のお話では「兄弟仲良くすること」「負けるが勝ち」、マヨヒガのお話では「強欲を戒める」「良い友達を選ぶ」などの教訓が読み解けることを語りかけた。
小保内副会長は、参加者を「神様」と「参拝者」に分けて、神様はどのようなお願い事だと叶えてあげたくなるだろうと子供達に問いかけ、「神様ゲーム」として神様役の人にうまい棒を配布し、どんなお願いだとうまい棒をもらうことが出来るか模擬参拝を実施。神様役から「知り合いが来ればあげたくなる」等の感想を聞き、参加者は日常的に参拝し神様に挨拶することの大事さ等を学んでいた。
講義の後には同市の早瀬川で禊がおこなわれ、千葉常任委員の指導のもと鳥船行事などののち川に入り、思いの外冷たい水に悲鳴を上げながらも「心と体を綺麗にする!」と3度大声で叫び、立派に禊を執り行った。
その後遠野郷八幡宮境内で遠野名物のバケツジンギスカンを囲みながら会員お手製の焼きそばや焼きトウモロコシなどを堪能し、昼食後は境内で簡易的な綱渡りのスラックラインやフリスビーを用いたドッジボールのドッジビーなどのニュースポーツ、サッカー、綿菓子作り、スイカ割りなどのレクリエーションを満喫。
例祭では流鏑馬も執り行われる広大な芝生の境内に、子供達の歓声が響き渡っていた。
閉講式では菅原会長から児童代表に修了証が手渡され、子供達は来年の再会を誓って解散となった。
参加者からは「水が冷たかったけど頑張って禊をした」「ジンギスカンが美味しかった」「スラックラインが楽しかった」といった声が聞かれた。